北野天神縁起絵巻(北野天満宮)雷を落とすダイナミックな場面が有名/鎌倉時代の美術

北野天神縁起絵巻

菅原道真の生涯,死後に天満大自在天と化しての怨霊譚,また鎮魂のため京都北野に天神社が創建される由来,その信者に対する霊験譚の4点を骨子とする天神縁起を絵巻化したもの。天神縁起の本文自体は建久5 (1194) 年以前に最初の形態が存在していたが,絵を加えて絵巻としたのは 13世紀に入ってからで,中世に天神信仰の隆盛に伴い数多く制作された。最古の作例は承久本 (別称「根本縁起」,国宝,北野神社) で,完成された8巻と,未完成のまま残された白描の画稿から成る。