春日宮曼荼羅(東京国立博物館)垂迹美術の絵画を代表する曼荼羅/鎌倉時代の美術

春日宮曼荼羅

神道美術(垂迹(すいじゃく)美術)の絵画を代表する曼荼羅。鎌倉から室町時代にかけての遺品が多く、次の2種を総称する。(1)春日宮(みや)曼荼羅 春日大社境内の風景と祭神4社と若宮の5体の本地仏(ほんじぶつ)(釈迦(しゃか)、薬師、十一面、文殊(もんじゅ)、地蔵(じぞう))を描く。(2)春日社寺曼荼羅 画面の上半に春日大社の状景、下半は興福寺の堂塔伽藍(がらん)を描く。興福寺曼荼羅ともいう。また、春日鹿(しか)曼荼羅は、春日大社の影向(ようごう)にしたがって5仏を描いた神鏡をサカキにかけて、神鹿(しんろく)が鏡を負うように表現している。作例として静嘉堂(せいかどう)、京都国立博物館、陽明文庫の各本がある。