絵因果経(東京芸術大学本)/奈良(天平)時代の美術

絵因果経

経巻を2段に区切って下段に経文を,上段にはこれに対応する絵を描き入れて全8巻に仕立てたもの。6世紀末~7世紀初期に中国で始った。奈良時代以降,日本でもこれら中国の原本に基づいて盛んに制作された。8世紀中頃の遺品に上品蓮台寺本 (国宝) ,醍醐寺報恩院本 (国宝) ,益田家旧蔵本,東京芸術大学本 (国宝) などがあり,古朴な表現のうちによく経意を表わしている。