聖観音菩薩像(鶴林寺)白鳳の金銅仏/白鳳の美術

聖観音菩薩像

通称を「あいたた観音」「愛太子観音」という。1963年(昭和38年)に盗難に遭い、後に発見されたが、天衣(てんね)の一部が切断されるなどの損害があった。その後、原状どおりに修復されている。また、その昔、かつては前身を金で覆われていたために、この聖観音を見た盗賊はすっかりこれを金でできているものと思い、この聖観音を盗み出した。そしてこれを溶かしてしまおうとし、聖観音の腰を槌で思い切り叩いて潰そうとした。すると聖観音は「あいたた」と叫んだので盗賊は驚き、改心して聖観音を鶴林寺に返還したという。しかし、「あいたた観音」の名称は「愛太子観音」が変化したものだともいう。また、これまで海外の美術展に4回も貸し出されている。