蝶螺鈿蒔絵手箱(畠山美術館)蒔絵、螺鈿、平文の複雑で見事なコンビネーション/鎌倉時代の美術

宗峰妙超

金研出蒔絵、螺鈿、銀平文の三種類の技法を用い、蝶文を表した手箱である。蒔絵の金色、螺鈿の白色、平文の銀色で色彩的な印象を強め、鎌倉時代の作例にみられる力強さも顕著である。大型の器形や精緻な技法と共に、鎌倉時代の特色を如実に示す、同時代の代表作。