風流艶色真似ゑもん 上巻 / 鈴木晴信

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「師匠が女生徒を凌辱」「馬子と女客の情事」など、神通力で豆男に変身した男が情事を覗くというお話。鈴木晴信の浮世絵春画「風流艶色真似ゑもん」を男女の粋な会話を添えて公開しましたので、見るだけでなく、読む楽しみを是非味わってください。春画は戦闘前の武士の士気を高めたり、火除けのお守りといった用途もありました。また若い夫婦のための性教育の教材としても使われ、描き手が男性のみだったにもかかわらず多くの女性にも楽しまれた芸術なのです。

  1. 「真似ゑもん誕生」
    男:神様、わたしは好色の奥義を知りたいのです
    男:こちらに2つの団子をお供えしました
    神女:よし分かった。お前に霊薬を授けよう
    男が霊薬を飲むと、小さくなってしまいました
    男:今日からわたしは「真似ゑもん」と名乗ろう!

  2. 「処女の島」
    手習子:あれぇお師匠さま、堪忍してくださいませ
    師匠:他の子より追い抜く近道として
    師匠:子作りの仕方を教えてやろう
    師匠:まぁまぁ少しの間我慢してなさい
    真似ゑもん:可哀想に、大きな鼻の先生がひどい事を

  3. 「戯れの島」
    隠居:今の灸はとっても熱かった
    息子が灸をしている嫁の背後から交わっています
    息子:お前が好きだ”燃える想い”とはこの事だ
    真似ゑもん:色修行も身体が丈夫でなければならぬ
    真似ゑもん:わたしも旅に備えて灸をしておこう

  4. 「密会の島」
    女房:こんな事するなんて、この姪にもあきれるよ!
    女房:本当にこの性悪男め!油断もすきもない
    姪:みんな私が悪いのです、堪忍してください
    亭主:このように拝むから許しておくれ
    真似ゑもん:両方の言い訳を聞いてやれば良いのに…

  5. 「芝居街の島」
    芝居町では男色専門の遊びが盛んです
    真似ゑもんが凧を使って忍び込むと、
    真似ゑもん:あまりの熱さに圧倒されてしまう!
    見習い子:おお、腕がだるうて、しんどうございます
    真似ゑもん:面白いが、事は簡単にはいかぬようだ

  6. 「間抜け新田」
    男:我は稲荷神社の末社、夜烏の神なり、
    男:お前の娘をくれるのなら、稔りを百俵増やすぞ
    農婦:おお、怖い怖い
    農夫:それなら婆も差し上げます
    真似ゑもん:しかし田舎の人を馬鹿にしたやり方だ

  7. 「気ばかり村」
    真似ゑもんは親子二世帯が住む民家で一泊
    蚊帳の中で若い夫婦が営みを始めると…
    老父:口を吸わせてくれ。あの音を聞いてみなさい
    老婦:いやはや、あなたとした事が
    真似ゑもん:爺の金玉はカボチャのようにでかいな

  8. 「伊香保温泉」
    真似ゑもんは温泉で湯治をすることに、
    温泉宿では趣向を凝らした色事が連日絶えなかった
    女:隣でどんちゃん騒ぎがはじまった
    男:こちらもスカスカデンデンとやろうじゃないか
    真似ゑもん:こちらのバチはやけに大きいな 笑

  9. 「江戸への帰り道」
    帰りの道中、馬子と女客の情事を目撃する
    女客:こりゃ深く入るわ
    女客:「山雀の餌落し取」とはこの体位のことね
    馬子:駄賃はいりません、熊谷宿まで乗せやしょう
    真似ゑもん:この男の道具は大したものだ

  10. 「養蚕農家へ立ち寄る」
    亭主:東錦という色絵を見たら興奮してきた
    女房:お蚕様の前で交わると、繭が汚れます
    親爺:蚕部屋でミチミチと音がする
    親爺:お蚕様に鼠がついたのではないか
    真似ゑもん:さぁ始まった 笑

  11. 「心中に遭遇」
    街道の草むらに隠れる二人
    娘:心中するのが怖くなったのかい
    若者:怖くはねぇが、どうも人の声がするようだ
    真似ゑもん:心中したら親の悲しみは深いだろう
    真似ゑもん:脇差を隠して二人の命を救ってやろう

  12. 「吉原遊郭の引手茶屋」
    花魁のしがはらを待つ間、路考は新造に手を出す
    そこへ花魁のしがはら登場、気まずい空気になる
    新造:しがはらさん、路考さんが悪いいたづらを…
    真似ゑもん:野暮なことをしやがる(屁を放つ)
    路考:さて、変な匂いがする

tnj